2021年3月28日の日曜日は「受難の主日」です。
カトリック信者にとって大切な日になるので「えっ、どんな日?」「知りたい!」あなたに説明します。
- 受難の主日/枝の主日って、なに???
- 受難の主日の日は毎年いつも決まった同じ日なの?
- 「ドメニカ・デッレ・パルメ」の意味を、教えて!
- なぜ受難の主日には「オリーブの枝を持った人がたっくさん」歩いているの?!
- なぜ配られた枝を持ち帰るの?
- ローマの町中の様子を教えて!
- みんなどの教会で枝をもらってるの?
- キリスト教徒じゃないのだけれど、ほんの少しだけもらうことはできるかな?
- 枝をもらうときの注意はある?
受難の主日/枝の主日って、なに???
イエス・キリストが、エルサレムに入城したことを記念する日(祝日)です。
「受難の主日」のほか「枝の主日」とも呼ばれ、イタリア語では「Domenica delle Palme」(ドメニカ・デッレ・パルメ)といいます。
受難の主日の日は毎年いつも決まった同じ日なの?
いいえ、毎年同じ日ではありません。
毎年必ずイースター直前の日曜日ということは決まっているのですが、イースターが移動祝日のため受難の主日も毎年日にちが異なる「移動祝日」になります。
そして、受難の主日からカトリック教徒(キリスト教)にとって
とても大切な祝日であるイースターまでの1週間、キリストの受難を記念する「聖週間」に入ります。
「ドメニカ・デッレ・パルメ」の意味を、教えて!
直訳すると「ヤシの日曜日」になります。
キリストがエルサレムに入城したときにイスラエルの人たちが
ナツメヤシの枝を手にキリストの祝福を唱えながら迎えたところからきています。
なので、本来ならヤシを使いたいところなんですが、どの国や地域にも多くのヤシが生息しているとは限らないので、それぞれの国や地域に合ったヤシにふさわしいもので代用しているということで、イタリアではオリーブの枝が多く使われています。
なぜ受難の主日には「オリーブの枝を持った人がたっくさん」歩いているの?!
教会で祝別(祈られ聖水がかけられた)を受けた、オリーブの枝が配られているからです。
なぜ配られた枝を持ち帰るの?
毎年、教会で新しいオリーブの枝をもらっては家に持ち帰り飾り「平和」の象徴、お守りとして家の玄関や寝室、店屋やオフィスetc.に飾るためです。
ローマの町中の様子を教えて!
歩いているひとを見かけるけれど、土地柄圧倒的にオリーブの枝が多いですね。
これがカトリックの総本山、世界中からたくさんの信者たちが集うヴァチカン市国・サン・ピエトロ広場になるってくると、ヤシの葉を持った人も多く見かけます。
みんなどの教会で枝をもらってるの?
決まった教会があるので、その教会でもらいます。
そうでもない人たちはちょっと入った教会でもらったりもらわなかったりといろいろ、これもひとそれぞといったところです。
キリスト教徒じゃないのだけれど、ほんの少しだけもらうことはできるかな?
できます。
私はキリスト教徒ではありませんが毎年「喜捨」をして枝をもらってきては部屋に飾っています!
枝をもらうときの注意はある?
はい。信者を押しのけれもらうようなことはしないようにしましょう。
また、そばに喜捨箱が置いてあることも多いです。喜捨箱がある場合は喜捨(日本のお賽銭のようなもの)をしてからもらうようにしましょう。
私はだいたい0,50~1€くらい喜捨する感じです。
また教会内で頂くことが多いので「教会内での注意」が適用されます。
上の写真にも注意書きが映っていますが
・ノースリーブやミニスカート・ショートパンツでの入場は禁止。
・大きな声ではなさない。
・スマホは電源を切る、または音が鳴らないようマナーモード設定にする
・写真や動画撮影が禁止されている場合も多いので十分に注意しましょう!
(ちなみに写真の注意書きは写真撮影ではなく、フラッシュ禁止でした)
ほか
・走らない。
教会は日本のお寺や神社と同じで信者にとっては厳粛で神聖な場所、リスペクトすることが大切になってきます。
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